絵本作家 市居みかの日々あれこれ ichiipk.exblog.jp

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いたずらおばけとお客の多い日


朝から子ども雑誌の世界の民話の挿し絵の仕事。

イギリスの「いたずらおばけ」というお話。
ある夏の夜の帰り道。おばあさんが溝に落ちていた黒い壺を拾い、見てみるといっぱいの金貨!
重たいので、スカーフでしばってひきずって歩いていくと、ふと見ると銀のランプに変わっている。「ほー・・ランプか。それもいい」と思い、また歩いていくと、今度は鉄のランプになっている。「ほー・・鉄でもいいか」
そして、家の前について見ると、それは大きな石に変わっている。
「ちょうど家の戸がぱたぱたするので、押さえるのに丁度いい」といって、家に持って入ろうとすると、それは白い煙のなかで、手をぶらぶらさせたおばけに変わる!
ぐるぐるおばあさんの周りをまわってから大きな笑い声をあげてお化けは消えてしまう。
しばらく呆気にとられていたおばあさんは、くすくす笑いだし、
「こんなゆかいないたずらおばけに出会えて、なんてついているんだろう」といつまでも笑っていましたとさ。というお話。

一般的に言うと、重いものを引きずって歩かされて、ものはどんどん値打ちがなくなって、だまされた訳だけれど、おばあさんのなんともいえない前向きな考え方で、それも「ついていた」という楽しい出来事に変わるんだなぁ。。
なんだか不思議な、意外と深いお話。
驚いているおばあさんの周りをぐるっと取り囲むお化けと、壺からこぼれ出た金貨、ランプ、石などをオレンジをメインにして描いた。

描いていると、前に隣りに住んでいた友人や子供たち、最近引っ越してきた友人もやってきて話をしたり竹の子を取ったり、仕事を終えてから一緒に畑の草抜きをしたりして過ごした。

なんだかあったかいいい一日だったなぁ。
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Commented by どろんこ at 2008-04-30 22:33 x
このお話、こどものころ聞いたような。
そのとき思い浮かべた想像の図が頭の中をぐるぐるします。
へんなものにかわっても、おばあさんが前向きに笑ってて読者としても、
ほっとしたような気もします。
よく似たお話、日本にもあるのかな。
Commented by いちい at 2008-04-30 22:49 x
そうですねー。
なんかいつかどこかで聞いたことがあるような気がするお話でした。
私が同じ目にあったら、金貨を見つけたときに、もう「何に使おう?!!!」と欲の皮がつっぱってしまい、石に変わった時に衝撃に耐えきれないだろう・・と思います。
無欲で前向きなおばあさん、すごいな。
日本にも似たようなお話があるかもしれませんね。
Commented by しん平 at 2008-04-30 22:53 x
いいお話ですね。競争と格差社会と戦争と貧困がうずまくこの時代だからこそ、こんなおばあさんみたいになりたいなあと思います。そんなおばあさんが一人天に召されましたね。岡部伊都子さん。
みかさんの作品世界は音楽も含めてそんなあったかな大切な空気が流れ続けています。
Commented by いちい at 2008-05-01 22:43 x
岡部伊都子さんのことは、本を読んだことがなくてあまり知らなかったのですが、最近なにか気になって、少し読ませてもらい始めたところでした。
本当に今、大事にしないといけないことを大事にされている方だなぁと思い、お近くだし、いつかお会いできたらなぁと思っていたのに・・・・残念です。。
能登川図書館に来られていたのですよね。
どんな方でしたか?またお話きかせてください。
Commented by やすだ at 2008-05-03 22:51 x
こんにちは。
「いたずらおばけ」めっちゃ覚えてます!!
(福音館書店「こどものとも」78年2月号)
和田義三という方の絵なんですが、目のぎょろっとした
おばあさんがとても印象的でした。
やっぱり絵ってすごいし、大事ですね(←プレッシャーをかけてます。)
30年たっても覚えてるんですし。
私が幼少に読んだ数少ない本が市居さんの
手で復活するとは!期待しちゃいます。
市居さん版が出ることで昔の絵本を思い出される方も多いと思います。
で。訳はどなたですか?出版社はどこですか?いつ出ます?
まだ内緒??
Commented by いちい at 2008-05-06 15:01 x
やすださんの思い出のお話やったんですね。
ほんと、子どもの頃にみた絵って、ものすごく細かい所まで覚えてますよねぇー。
今回のこれは残念ながら、雑誌のコーナーなので、一冊になるわけではないのです。小学館の「ほっぺ」の民話のコーナーです。
また機会があれば、どこかで見てやってください。
by ichiipk | 2008-04-29 21:55 | Trackback | Comments(6)